上の子のケア

2人目が生まれるときの上の子のケア

2人目が生まれるときは上の子は不安でいっぱい

ママが2人目を妊娠すると、上の子はうれしさと不安で複雑な気持ちになります。

弟か妹ができることをとても楽しみにしている子もいれば、ママが取られてしまうのではないかと不安になる子もいるでしょう。

下の子が生まれる前から、「やきもち」をやいたり、「赤ちゃん返り」をしたりと、ママを困らせる行動を取ることもあります。

今回は、ママが妊娠中に「上の子に見られる変化」と「そのケアのしかた」について紹介します。

妊娠中に上の子に見られる変化とそのケアのしかた

(1)すぐに甘えてくる

●「抱っこして」と言う回数が増える。
●後追いをしたり、ベタベタしてきて離れようとしない。
●やたらと「おっぱい」をせがむようになる。

上の子は、生まれてくる赤ちゃんにママを取られてしまうのではないかと不安でいっぱいです。

だから、いつもママのそばにいたいと思う気持ちがこのような行動に表れるのです。

ママのおなかが大きくなってきても、かまわず「抱っこして」と言われるとしんどいですよね。

また、つわりがひどいときや疲れているときは、そばにまとわりつかれるとうっとおしく感じるでしょう。

そんなときは無理をせず、イスに座って上の子をひざの上に乗せてあげるなどで対応しましょう。

これなら、体への負担を減らせますね。

「どうしても体がだるくてしんどい」という場合は、とっておきの方法があります。

それは、「ぎゅ~」っとハグをしてあげること。たったこれだけでも効果があります。

それでもまだ甘えてくるときは、ママが困っていることを正直に伝えましょう。

「ママはいま疲れていて抱っこができないの。ごめんね」と気持ちを込めて謝るか、「少し休めば回復するから30分待っててもらえると助かるな」とお願いしてみます。

正直に伝えることで、理解してもらいやすくなりますよ。

(2)急にわがままになる

●今までできていたことを自分でやらずに「ママやって!」と言ってくる。
●ママが困りそうなことをわざとやる。
●言うことをきかなくなる。

上の子がいちいち反発してくると、ママもイラッとしてつい怒ってしまいがちです。

でも、ここで厳しく接すると、さらにわがままが加速することになりかねません。

ママは「あ~またなんかやってるな」くらいの気持ちで、さらっと受け流しましょう。

「ママはそういうことをするあなたも大好きよ」とどんなときでも親の愛情を伝えてあげてください。

ママに愛されていると思うと、自然にわがままな行動もなくなっていきます。

(3)やきもちをやく

●「弟(妹)なんていらない」「赤ちゃんなんてキライ」と言う。
●よその赤ちゃんを見ると不機嫌になったり、テレビなどに出てくる赤ちゃんを見ようとしない。

待望の2人目が誕生するというのに、上の子にこんな態度を取られたら、本当に悲しくなりますね。

でも、子どもは本意で言っているわけではありません。

このような態度を示す裏には、「弟(妹)ができることにとまどっている」という気持ちが隠れています。

その気持ちをくみ取ってあげましょう。

「弟(妹)ができるのが不安なんだね」
「なんだかちょっと心配になっちゃったんだね」

と共感することで、気持ちが落ち着いてくるはずです。

(4)夜泣き、おもらし、おねしょをする

●精神的な不安から夜泣きをする。
●おもらしやおねしょをするようになる。

急に夜泣きが増えてくると、ママとしては心配ですよね。

夜に何度も起こされるのは本当に辛いこと。

おもらしやおねしょも、失敗されると「なんでできないのよ」と叱ってしまうこともあるでしょう。

でも、ちょっと見方を変えて、「上の子も不安なんだ」と捉えてみませんか?

「失敗しちゃうこともあるよね」
「大丈夫だよ」

と寄り添って、上の子の不安を取り除いてあげましょう。

これらが、上の子にみられる主な変化です。

そのほとんどが、下の子が生まれることによる不安やとまどいから起こっているものであることがわかります。

ママにできることは、上の子の不安を少しでも減らしてあげること。温かく下の子を迎え入れることができるように、上の子を見守ってあげてくださいね。

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