お友だちが少ないようで心配
わが子が一人でぽつんと遊んでいるのを見ると、「お友だちと一緒に遊べないのかしら」と心配になりますね。
子どもにもさまざまな個性があり、性格もその子によって違います。
お友だちに積極的に声をかける子もいれば、人見知りや引っ込み思案の子もいます。
幼稚園や保育園、公園などでも、一人でいる子は意外と多く見かけます。
(わたしの子どもたちもそのようなタイプでした)
そんな子どもは、思い思いに自分のしたいことに集中して遊んでいます。
親にとっては「お友だちに声をかけたらいいのに」と感じることもありますが、実はこの「一人遊び」の時間がとても大切なのです。
それは、一人遊びが充分にできてこそ、お友だちと上手に遊ぶことができるようになるからです。
ですから、まだ子どもが小さいうち(3歳前後)は、一人で遊んでいてもそんなに心配する必要はないでしょう。
ただ、子どもが成長してきたら、お友だちと上手に「コミュニケーション」を取り合って、なかよく遊んでほしいと思うこともあるでしょう。
コミュニケーションとは、「気持ちや意見などを相手に伝え、意思を伝達し合うこと」。
人間は常に人と関わり合って生きていくものであり、そのうえでコミュニケーションは必要不可欠なスキルです。
だからこそ、わが子にも「コミュニケーションの上手な子になってほしい」と思うのは当然のこと。
とはいえ、子どもに「お友だちと一緒に遊びなさい」とか、「自分から声をかけてみなさい」と言っても、なかなかうまくできない子もいます。
これは、子ども自身が、どうやって相手に声をかけたらよいのかわからないためです。
では、子どもがお友だちと上手にコミュニケーションが取れるようになるために親ができることとは、どんなことなのでしょうか?
子どもを否定したり、無理強いしたりしない
「お友だちと一緒に遊べない子はダメ」と子どもを否定したり、「自分から声をかけなさい」と無理強いしたりすると、子どもにプレッシャーを与えることになります。
かえって人とコミュニケーションを取ることに苦手意識を持ってしまうことがあります。
たくさん話しかけ、たくさん話を聞いてあげる
親が積極的に子どもとコミュニケーションを取るようにしましょう。
コミュニケーション力は、放っておいても勝手に身に付くものではありません。
日常的に親が子どもに良質の言葉かけをしてあげることで、少しずつ覚えていくものなのです。
親が積極的に子どもに話しかけてあげましょう。
次に大事なのは、子どもの話をよく聞いてあげることです。
親は、忙しいと「子どもの話を聞く」ということがおろそかになりがちです。
子どもが話しかけてきたら、目を合わせてじっくり話を聞いてあげてください。
こうして、子どもは自分の意志を相手に伝える言語力を養っていくのです。
親が人と話している姿を見せる
子どもは親のしていることをよく見ています。
ママとパパの会話や、親と自分の兄弟との会話など、家族との会話も子どものコミュニケーション能力に大きく影響します。
家族が楽しく会話をしている姿を見せることで、子どももコミュニケーションの取り方を学んでいきます。
また、知り合いやご近所さんなど、家庭以外の場所でも、親が良いモデルとなって積極的にコミュニケーションを取っていくといいですね。
親もお友だちと一緒に遊んでみる
お友だちに話しかけられなかったり、一緒に遊んだりできない子は、引っ込み思案だったり、話しかけるのをこわがっているということがあります。
大人でも人と接するのが苦手な人がいるように、子どもにもそれが苦手な子がいます。
子どもが自分だけではお友だちになかなか話しかけられないときは、親が子どもと一緒にお友だちと遊んでみるのも1つの方法です。
親がきっかけを作ってあげれば、子どもも緊張しないでお友だちの輪に入っていくことができますね。
そして、親も一緒に思いっきり楽しんで遊んじゃいましょう。
気が付いたら、子どもはきっと自然にお友だちと打ち解けているはずですよ。