夏休み明けは不安を感じる子どもが多い
楽しかった夏休みが終わると、また幼稚園や学校での生活が始まります。
自由に過ごしていた夏休みと違って、新学期が始まると、生活や環境が大きく変わります。
長い休みの後は、再び園や学校生活になじめるかどうか戸惑いや不安を感じて、登園・登校を嫌がる子どももいるようです。
どうして夏休み明けは不安を感じる子どもたちが多いのでしょうか。
今回は、夏休み明けの新学期に向けて必要な子どものケアについて紹介します。
夏休み明けの子どもたちが抱えやすい悩みとは?
●夏休み中の生活リズムの乱れにより疲れやすい
●夏休み中の学習リズムの乱れにより勉強に身が入らない
●「学校(園)→夏休み→学校(園)」の生活の変化についていけない
●久しぶりに会う友だちとの人間関係になじめるか不安になる
●いつも一緒にいた親と離れることで不安になる
子どもは、親が思っているよりも生活や環境の変化に敏感です。
上手に切り替えができず、夏休み前後の幼稚園・学校生活の変化についていけなくなることがあります。
また、夏休みは親子で過ごす時間が長く、親と一緒にいるほうが安心と感じて、幼稚園や学校へ行きたがらなくなってしまうこともあります。
さらに、夏休み前にお友だちと関係で何らかの不安を抱えていた場合は、その不安がよみがえってくることも。
このような理由で、登園・登校しぶりに発展してしまうことさえあるのです。
では、夏休みと新学期のギャップを最小限に抑え、スムーズに幼稚園・学校生活に戻れるようにするには、どのようなことに気をつけたらいいでしょうか。
新学期に向けて必要な子どものケアとは?
(1)生活のリズムを整える
夏休みは夜遅くまで外出したり、旅行を楽しんだりとイベントが盛りだくさん。
食事や睡眠の時間がずれて、体内時計も乱れがちです。
夜寝る前に、長い時間テレビを見たり、ゲームをしたりすることもあるでしょう。
そうなると、寝るのが遅くなり、朝なかなか起きられないことも。
これでは、毎朝定時に登園・登校することが難しくなってしまいます。
このような生活リズムを整えるには、少なくとも新学期が始まる1週間前から「早寝早起き」の生活にシフトしていくのがよいでしょう。
また、睡眠時間を十分にとることも大切です。
夏休み前の生活リズムに戻し、スムーズに登園・登校ができるようにしましょう。
(2)体の調子を整える
暑いと食欲がなくなって、どうしても冷たい物ばかり食べてしまいがち。
これが続くと、栄養が偏り、夏バテを引き起こすことも。
体の調子が悪いと、登園・登校する気力も出なくなってしまいます。
子どもが「だるそう」「元気がない」というときは、健康管理にも気を配ってあげましょう。
体の調子を整えるビタミンやミネラルを多く含む食事でたっぷりと栄養を摂り、新学期に備えましょう。
(3)心の調子を整える
子どもが、新学期が始まることを不安がってはいませんか?
普段の何気ない会話の中にも、不安であることを発信していることがあります。
このような子どものサインを見逃さず、何か心配事がありそうな場合は、その気持ちに寄り添ってあげましょう。
ママとたくさん会話することで、心が落ち着いてきます。
この夏休みの経験や出来事を振り返りながら、何気ないおしゃべりに花を咲かせてみましょう。